TCEの目指すサステイナブル経営

TCEは、地球環境を含め、いまある「ひずみ」を大きくすることのない、持続可能な事業をこれからも続けていきます。

では、サステイナビリティとビジネスは、どのように関わっていくべきなのでしょうか。

わたしたちの豊かな社会は、サステイナビリティを確保しながら、いかにして維持し向上させることができるのでしょうか。

わたしたちはいま、重要なターニングポイントに立たされています。

すなわち、「サーキュラーエコノミー」への転換期にいるのです。

サーキュラーエコノミーに向けて

TCEのリユース事業は、製品のリユースやリサイクル、長寿命化、シェア、サービス化などのような「廃棄しない」ビジネスの実現に向けて提唱されている「サーキュラーエコノミー」を可能にすると考えられます。

サーキュラーエコノミーは日本語で「循環型経済」。

用済みとなってしまった製品に新たな価値を見出したり加えたりすることで、廃棄されるはずであったモノを再生し、新しいビジネスチャンスを生み出すのです。

そのため、サーキュラーエコノミーはSDGsとのかかわりが深く、掲げられている〈つくる責任 つかう責任〉の達成に近づくための方法の一つであると考えられます。

そもそも、SDGsとは持続可能な「開発(発展、進歩)」目標です。

サステイナブルでありつつも、テクノロジーや社会、経済の発展が妨げられないという、経済の持続可能性も重要とみなされているのです。

したがって経済社会においては、持続可能な事業のうち、いかにしてビジネスチャンスやイノベーションの可能性を見つけ出すのかということが課題となります。

すなわち、使用済みの中古パソコンを再商品化し、それがふたたび市場に出て消費者の手もとに届くというTCEの事業は、まさにサーキュラーエコノミーとしての側面が強いと言えます。

多様性の豊かな社会の実現

TCEは、サステイナブルな経営と切っても切り離せないことの一つに、多様性(ダイバーシティ)の確保があると捉えています。

SDGsにも明記されているように、多様性とは持続可能な社会を実現するために重要な要素です。

多様性とはさまざまな要素───人種、国籍、ジェンダー、宗教などの属性だけでなく、持っている文化や価値観、障碍の有無など───がかかわりますが、ひとことで言えば、

「なんらかの性質ゆえに排除される人のいないこと」でしょう。

そしてそれは、SDGsの理念、【誰一人取り残さない】にもかかわってくるのです。

TCEは、バックグラウンドやジェンダーを問わない採用を実施しています。

多様性のある組織は、既存のやり方にとらわれないイノベーションが生まれる場所であると信じているからです。

SDGsを根底に据えたイノベーションを生み続けることこそが、持続可能な開発に資するカギであるとTCEは考えます。

そのため、地球とその市民の幸せとともに、社員やお客様など、直接TCEにかかわる「ヒト」の幸せも大切にしています。

多様なヒトと、それを擁することのできる柔軟な体制を構えながら成長しつづけることが、TCEの本望です。

参考文献

蟹江憲史、『SDGs(持続可能な開発目標)』、2020年、中公新書

ピーター・レイシーほか、『サーキュラー・エコノミー・ハンドブック:競争優位を実現する』、2020年、日本経済新聞出版

Virgil Hawkins、『電子廃棄物の問題』、Global News View、2021年5月13日、 https://globalnewsview.org/archives/14743

Virgil Hawkins、『電気自動車環境に優しいのか』、Global News View、2018年4月19日、 https://globalnewsview.org/archives/6702

Hampus Andréほか、『Resource and environmental impacts of using second-hand laptop computers: A case study of commercial reuse』、ScienceDirect、2018年

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0956053X19301825

渋谷昭寛、『パソコンのリユース・アップグレードに関する LCA 研究 ―2R型買い替え行動に着目して―』、発行年不明

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
TOP